植田ショック

終わってみればなんてこともない月ですが、間違いなく激動の8月だったと思います。
備忘を残そうと思います。

■8/1 以前

日経が空前絶後の爆上げする中、主戦場とするグロースは終わっておりひたすらにフラストレーションをため続ける日々でした。

しかし、主力の葬式企業TOBやハイテク企業のホームランによりパフォーマンスが上向き始め、いざここからというところです。

対抗TOB狙いによりTOB株は売りませんでしたが、これがのちに大きな助けとなります。



■8/1 (木)
あとからどんな言葉を述べても意味がありません。
当時のつぶやきを見ましょう。




金利というのは株式において非常に大きな要素であることは言うまでもありません。

マクロは基本的に無視する私ですら、金利を無視することはできません。

一方、グロースは2022年の米国の利上げにより大きく下げていること。

そこから回復せず、個別企業を見ても明らかに割安だと思い、利上げを軽視していました。

割引率上昇は痛いが、ここから日経の大型買うよりはるかに安すぎる。

BSを見ても、私の保有やその周辺はほぼ影響がない。

X上では大げさにつぶやいていましたが、そこまで重大なことであるとは捉えていませんでした。

よってこの時点で殆どポジションを動かしていません。





■8/2(金)



お?



と思いました。

私は10銘柄±5 程度しか持ちません。

つまり、どの企業もそれなりに信頼をおいてがっつりポジションをとっているということです。

しかし、危機を迎えて初めて自分の気持ちがわかるというもの。

この時点で下位企業の1つをすべて売り払い他企業に寄せました。

また、普段バリュエーションが高く手を出せなかったグロース企業を買ったのと、

TOB株の主幹事であるSMBC口座を開設しました。

ほぼ決まっているTOB株が売れなくなるなんて考えられないが、
万が一なんとかショックで売れなくなってしまう可能性を真剣に検討したからです。

要するにそれほど狼狽していたということです。





■土日





ファンだメンタル的にはどう考えてもここからPLが悪化する未来は考えられない。

この下げは明らかにノイズだ。

しかし、前提が変わればそれも変わる。

つまり不景気突入を折り込んだ場合だ。


そう私は考え、かなり狼狽していました。

私の今の保有株の投資根拠は今の景気観がなんとなく続くという前提ですから、それが崩れることがあれば、PLも変わる。

つまり、爆下げも正当化される。

土日は食品株やたばこ株、公共株を必死こいてみていました。

当然保有株も何度も見返しました。

今となってみれば、グロースを捨てなかったのはなんかいい感じになってますが、この時点でグロースで今後も戦おうと思ったのは、これといった確信があったからではありません。

不景気になった場合の保有のPL。市場の低迷。なんとかショック。いろいろ頭をよぎりましたが最終的には値札でした。





■8/5 ブラマン




とにかく売ってとにかく買いました。

午前でほぼポジパンになり、午後は信用を使いました。

信用といっても、米株が日経ほど反応していなかったことから、ほぼ恩株の米株(バークシャー・Google)を売る算段でしたので、決してここが底だと読み切っていたわけではありません。

また、ここでTOB株が大きな助けになりました。

毎月の月次にはひやひやさせられましたし、yahoo掲示板は反ワク大暴れしていましたが、感謝してもしきれません。

買ったのはグロースです。

大きな思想で買いました。

IT企業で例えるなら、市場はPLで一喜一憂するじゃないですか。

PERが××で今季成長率がYY%だから買いだ!!!とか。

それで案件が大型化したから利益率が伸びて、利益50%成長したからストップ高とか

逆でストップ安とか

企業の価値ってそういうことではなく、ITエンジニアが何人いて、これだけの受注実績があって、販路があって、今期何人採用できた採用力があり、そのうち何人戦力化した。

そういうの企業本来の自力ではないかと。

当時の私はもう明らかに不景気が来てPLがダメになると餓狼しきっていましたから、視座を一つ上げてそんな感じの考えをもとに買っていきました。(別にIT企業を買ったわけではありません)

今振り返ればそんな考えよりリバしそうな企業を買えよと思いますが、あの当時買うのはまあ無理なので仕方ないです。

あとは、バフェットがアップル半分売ったのが最高に狼狽のピークでした。

もう終わりかと思いました。


■その後

8/5以降は蛇足です。単に運に恵まれた人とそうでなかった人がいただけの話だと思います。その後も私は謎の視座を持ちながらグロースグロースしてました。

また、忘れたころにバフェットのアップル売却を思い出すのかもしれません。

以上。

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