今年の振り返り(投資判断2)

 アリババ


習近平にやられました。以上。

…終






Twitterのほうで腐るほどアリババについて述べてきたので、今更語りたいことは特にありません。

「レム アリババ」 あるいは 「レム 習近平 お気持ち」で検索すると生々しい言葉の数々が出てくるのではないでしょうか…


私はこの企業について、

ECの価値 アリババクラウドの価値 エンタメ事業の価値

ここに共産党ディスカウントを加えた形で評価しました。

私が投資した223HKDぐらいのころの予想PER は22超えるか超えないかくらいでしたが、

今赤字を垂れ流しているクラウド事業は、近い将来かなりの確度で金の生る木となることを考えると実際のPERはもっと低いのではないかという見積もりを立てていました。

それがまさか、営利企業をいきなり非営利化したり、純利益をすべて寄付させるといった、予想外の出来事で白紙になるのですが、それについては「レム 習近平のお気持ちを考えて投資する編」 に書いています。

その結果、現在は8割がた損切りし、-25%の確定損失(為替調整済み)を出しました。

アリババについては、損切りをした今も諦めることができませんが、少なくとも習近平について計算できるようになるまでは手を出さないようにしようと思っています。

これからも習近平の描く共同富裕について、注意深く眺めていきたいと思います。



今までのアリババへの投資を総括すると、これは私の投資スタイルでは避けられないと思います。


共産党というケチがあるとはいえ、毎年30%伸び、これからの成長軌道もクラウドというはっきりとした形がある。

そしてそのクラウドは、共産党という最強のモートによってAmazon Microsoft Google
ですらも敵ではない!!!!!




いくら考えても5年後の私もアリババってると思います…

よって、この失敗はしょうがない、バフェットすらも失敗するんだから少しババを引いたぐらいなんてことはないさ!









で終われたらいいんですが、私には前科があります。

そう、

QD



この謎の中華フィンテック企業によって-75%というリターンをたたき出しました。

このときの総括が以下のような感じです。

このような素晴らしい成長率、驚愕のバリュエーション、自社株買い(IPOから1/4ぐらいのなったときから自社株買いをしており、悪くない判断のように思える そして何よりこのままの株価で自社株買いが続けば8年後にはこの企業の株は1枚だけになってる!)

を考えるに、オープンプラットフォーム戦略が成功するか否かというリスクはあったものの、やっぱり私は第二のQDに手を出してしまうと思います。

私はQDを避けることはできません。せめて次のQDを引いても退場しないよう、リスク管理はこれからも続けていきましょう!





そしてその一年半後の今、見事に第二のQDを引いたわけです。

その言葉通り、退場にはならないものの、片腕ぐらいはもってかれました。

愚者は経験に学ぶとは言いますが、私は愚者未満ですね。情けない限り。

愚者未満の私ですが、二回も叩かれれば流石に理解しました。

中国株は私の考えている10倍は危ない!!!!


中国ディスカウントをなめすぎた結果だと思うんです。

どんなに素晴らしい企業に見えても、純資産の10%も20%も一つの中国企業に突っ込んじゃあかんですよ。

それ死にますよ。

せめて3%程度に抑えて超分散投資しましょうよ。



これトイレの前に貼っておきたいと思います。


中国株はお前の考えている10倍は危ない!!!!!!!!!







・エリアリンク


2020年から投資始めたストレージ(物置)企業ですが、今年に入ってからポジションを増やしました。

素晴らしい成長力(不動産自体は人口収縮に合わせ縮小していくが、ストレージ市場は年々成長していくと予想されている)と素晴らしいバリュエーションと思い投資しましたが、三つのリスクを抱えていました。

・ストレージ買戻しによる資金繰り
・底地ビジネス
・ストレージのコモディディ化

これらのリスクにより、2020年は控えめなポジションをとっていました。

今でこそ運用型ビジネス(一般不動産でいうところ家賃収入で稼ぐスタイル)がほぼすべてですが、2017年までのエリアリンクは流動化(つまりストレージを売りつけること)がメインでした。

そしてその売り文句が節税スキームです。

相続用マンションという言葉は誰しもが聞いたことのある言葉だと思いますが、そのストレージ(物置)バージョンです。

しかし、法改正により節税スキーム営業が厳しくなりました。

それを見て、エリアリンクは思い切って流動化から運用一辺倒に変えていったわけです。

そして、今まで投資家に売りつけたストレージも買い戻すことを決断しました(当然定価での買い付けではなく5割ましです)

その額エリアリンクの純利益3年分以上ですから、これら経営上のリスクであると私は考えていました。

これがだいたいの見通しが立ち、経営上のリスクにはなりえないと分かったのが今年の1Qの決算を見てからでした。



底地ビジネスについてですが、これは建物とその下の土地の権利者が違う場所について、
建物側と土地側それぞれから権利を買い取り、権利を一元化して販売(底地の場合定価の30%程の評価額しかない)するビジネスなのですが、

このビジネス自体は相続需要として拡大傾向の一方、エリアリンク自体は不良在庫を抱え、営業利益率を20%からマイナスまで落としていました。

それに対し、ある程度在庫整理が進み、平常の利益を出せる見通しが立ったのもまた2021 1Qでした。



ストレージのコモディディ化に対するエリアリンクの回答は2Qで出てくるのですが、これら二つのリスクが解消されたエリアリンクは、私が買った当時よりも割安に思い、

さらになぜか決算で糞下げたので一気にポジションを増やしました。(その後5%以上を保有する機関投資家が保有割合を下げたことが決算下げの原因であると判明しました)

シノケンGへの投資でも述べますが、不動産セクターって非常に不人気だと思います。(特にリーマンを知る古豪の投資家にとっては)

私も、今まで低金利地下右肩上がりのぬるま湯環境で成長してきた、流動化銘柄に対して安易に成長率と低PERを見て投資することはできません。

ただし、ストレージ+ストック型ビジネスへの転換を遂げたエリアリンクのように、一つ一つをちゃんと見ていくと面白い企業もいくつか見つかると思っています。

この企業を見つけたきっかけが、同じ底地ビジネスであり個人投資家に人気のサンセイランディック(底地くんという非常にユニークなゆるキャラとパンの缶詰というユニークな優待が人気の理由らしいです)ですが、

こういった、投資には至らなかったもののそこで勉強した知識が新たな投資に役に立ったという経験をつめたことも、非常に良かったと考えています。(勉強した結果投資には至らず…というのは中々つらいっす…)

以上の考えより、エリアリンクへの投資を進めていった結果、そこそこの利益を得ることができました。









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