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植田ショック

終わってみればなんてこともない月ですが、間違いなく激動の8月だったと思います。 備忘を残そうと思います。 ■8/1 以前 日経が空前絶後の爆上げする中、主戦場とするグロースは終わっておりひたすらにフラストレーションをため続ける日々でした。 しかし、主力の葬式企業TOBやハイテク企業のホームランによりパフォーマンスが上向き始め、いざここからというところです。 対抗TOB狙いによりTOB株は売りませんでしたが、これがのちに大きな助けとなります。 ■8/1 (木) あとからどんな言葉を述べても意味がありません。 当時のつぶやきを見ましょう。 とんでも無い勢いで資産が蒸発してこれになってる pic.twitter.com/WS7u1spn9R — レム (@SQchann) August 1, 2024 金利というのは株式において非常に大きな要素であることは言うまでもありません。 マクロは基本的に無視する私ですら、金利を無視することはできません。 一方、グロースは2022年の米国の利上げにより大きく下げていること。 そこから回復せず、個別企業を見ても明らかに割安だと思い、利上げを軽視していました。 割引率上昇は痛いが、ここから日経の大型買うよりはるかに安すぎる。 BSを見ても、私の保有やその周辺はほぼ影響がない。 X上では大げさにつぶやいていましたが、そこまで重大なことであるとは捉えていませんでした。 よってこの時点で殆どポジションを動かしていません。 ■8/2(金) ナンピンしてるときのワチ pic.twitter.com/7J9yukAseK — レム (@SQchann) August 2, 2024 お? と思いました。 私は10銘柄±5 程度しか持ちません。 つまり、どの企業もそれなりに信頼をおいてがっつりポジションをとっているということです。 しかし、危機を迎えて初めて自分の気持ちがわかるというもの。 この時点で下位企業の1つをすべて売り払い他企業に寄せました。 また、普段バリュエーションが高く手を出せなかったグロース企業を買ったのと、 TOB株の主幹事であるSMBC口座を開設しました。 ほぼ決まっているTOB株が売れなくなるなんて考えられないが、 万が一なんとかショックで売れなくなってしまう可能性を真剣に検討したからです。 要するにそれほど狼狽していたとい

損した株

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  指数がアホみたいに上がる中、今年は後悔の多い一年でした。 ままえっか 5位 INTLOOP -12.4% 率で見たら大した数字ではないですが、一時期50%の含み益からのこれです。 赤 = 買ったポイント 黄 = 売ったポイント Twitterで大人気銘柄ですが、今年の相場を象徴するような動きでした。 9月あたりグンと上がっていると思いますが、4Qの決算です。 そこから、特に悪材料等ないままずるずると-40%ぐらい下がり、決算でとどめ って感じです。 ・4Qの時点で、すでにコンサルの稼働率悪化傾向があったこと。 ・それは、営業側が追いついておらず、少なくとも1Q までは続くこと。 ・他のコンサルファームを見ても市況が以前ほど良い状態ではなく、ポジティブ方面のサプライズが起こる可能性はほぼない事 稼働していなくてもコンサルの人件費はかかるわけですから、上記の事実から粗利がいくら飛んで、最終的な数値がこれくらい… といったことを考えると、とてもINTLOOPホルダーでは耐えきれないだろうと思い売った結果、-10数パーセントで済みました。 ↑のような考えは、何か特別に深い考えでもなんでもなく、少しでも決算説明資料を読めばわかることで、 にもかかわらず、ストップ高して、その後意味なく40%も下がったのが、今年を象徴していると思っています。 下げるのはいいんですけど、せめて何か悪材料が出てから下がってくださいよ… 第4位 ANYCOLOR -15.5% ストロングゼロとVtuberは現代の福祉です。 その一角を抑えるのは当然でしょうよ。 第3位 IBJ -15.7% 斜め後ろから刺され、最高効率で爆損しました。 そのあたりの経緯は過去記事にあります。 それ以外にも一つ大きな学びがありました。 これを見たとき、最初意味が分かりませんでした。 有価証券売却は、営業外利益(損)に入るため、売上と何が関係するのだろうと BSに答えがありました。 IBJと投資事業は全く関係ないように見えますが、こんなこと出来るんですね。 投資有価証券による売上ドーピングもできる(そんな簡単な話ではないんでしょうが)というのは絶対見落とすので、勉強になりました。 決して、爆損したためあら捜ししているわけではないです。 第2位 IPS -17.7%  考え方は非常にシンプルで、来年上期大型プロジェクトが

今年損した株ランキング

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 年利30%ぐらいが普通(イキリでもなんでもなく指数の好調を見ればこんなものでしょう) の損することが難しい市場の中、いくつか損した投資家がいます。 そう、レムです。 今年も残すところ数か月になってきましたが、損した取引を反省を込め書いていきます。 第5位 IPS -5.0% この企業を一言でいうと、 悲願の投資回収フェーズようやくやってきた。 あまたのファンダメンタル投資家が数年機会損失し続けてきましたが、その効果がようやくあと数か月で数字に出てきます。 当然Betです。 しかし投資家ちゃんはなんだか IPSのことがキライみたいで、 いつもいつも株価下がって、投資家の財布イタイイタイなのだった。 第4位 パシフィックネット -5.1%  よく5%ちょっとの損で抑えたなーという感想です。 見てください この浮かれポンチを↓ ぶっちゃけリスク0ですし目をつぶっても買いボタン押せますわ🙄 pic.twitter.com/k6O6rX5cjI — レム (@SQchann) July 5, 2023 今の株価は1597円ですが、 このとき1892円(-15.6%)です。 しかし、久しぶりに禁酒し決算についてじっくり考えていたところで気づきます。 だいぶ考えたけどやっぱあかんですわ ITADが不確定要素強すぎるのと新社長交代(親から息子へ)により超コンサバ来期ガイダンス(可愛い息子にいきなり下方修正させるわけには行かんでしょ)が出て 成長率5%PER27.3 当然市場それを許さずPER15まで水準訂正で-45%もあり得る未来の一つなんだよな  -備忘録 — レム (@SQchann) July 8, 2023 その後、予想通りの糞決算で-20%ぐらいなるんですが、 決算前に株価上がるという幸運もあり、殆ど捌ききることが出来ました。(サンキュー決算プレイヤー) 第3位 ANYCOLOR -6.3% ソシオネクストが爆下げしたとき、ソシオネクストホルダーが好きそうな株たちが売られていきました。 その中の一つがANYCOLORです。 全く…こいつらボラティリティに狼狽しちゃって…そんなんで儲かるわけないでしょ… ここはひとつバリュー投資家の私が利益貰っていこう! と思って買ったら、 いつの間にか私もボラティリティに右往左往する含み損沼の一員になっていました 第2位   At

保有企業の所感

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 決算シーズンが一番株をやっていて面白い時期ですね。 長期休暇もあり、これからの投資方針が固まってきましたので、改めて保有企業の整理を行います。 ①非開示 PER - 非開示。過熱感が凄いが流動性がなく自由に売買できない。 ②きずなHD PER - ※1 画像引用元: バフェットコード   家族層に力を入れる葬式企業。 インフルエンサーが売却報告した瞬間株価が爆下げして泣いちゃった。 ※1 この企業はLBOされその際に多額ののれんが発生しています。 その為、損益計算上をよく見せるために、のれんの定期償却が必要のないIFRSを採用しています。 当然のことながら、同業他社(e.g.燦HD、ティア)は日本会計基準であり、PERという指標に意味がないと考え「ー」の表記としています。(予想PERは14.8) 個人的には、BSの負債にLBOにかかった費用が表記されているはずなので、 日本会計基準ではオフバランスである、リース負債を除いたEB/EBITDA でバリュエーションを見るのが適切であると考えます。 ただし、きずなに賭ける理由は、大手と比べ大物の箱を持っていない事(葬式の小規模化)・オリジナルプラン(葬儀の小規模化に伴う単価減への対策)・葬儀の小規模化及び、厳しい葬儀業界競争環境に由来する業界全体の統廃合 の3つであるため、著しく計算がずれていない限り、会計上がどーのこーのニチャニチャ考える必要性は薄いと個人的には思っています。 ③エリアリンク PER10.8 ストレージを運営している会社ですが、上の画像を見る限りただの糞企業。 しかし、実態はフローからストックへの転換です。(Adobeが一番わかりやすい例でしょうか) 現にEPSは2019 - 2022の間に2倍以上になりました。 ④日本ハム PER - ※1 私のPFはマザーズに連動することが多いのですが、この企業はそれと逆相関を持っています。要は現金の代わりというわけです。 この企業を長く持つほど、私にとっては株式市場が苦しいものだと理解してもらえればだいたい間違いはないです(このような企業を”長期”で持つとかなりの確率でS&P500にアンダーパフォームすると私は思っています) ※1 ハムに限らずすべてのメーカーに言えることですが、昨今の原材料高により、あまりPLを見てもしょうがないと考え、もっぱらPBRの方

Jフロンティア(オンライン診療)の投資判断

 供養します… ■Jフロンティア会社概要 オンライン診察プラットフォーム + 健康食品(漢方、置き換えダイエットスムージー等) + その他 の企業 中計では CAGR40%の売上成長 目指すなど超野心的で、そのためのKPIもそれなりに順調 特にオンライン診察プラットフォームはこれからの市場全体の成長を見込めることから投資対象として面白い。 ■投資しなかった理由 ①オンライン診察プラットフォームの成長実現が可能か?(競合:メドピア・LINEドクターなど) 競合に対してJフロンティアのSOKUYAKUが勝てる理由が導入コストや手数料が安い、以外考えられずただの消耗戦に見える。 現に、ユーザを増やす手段が莫大な広告投資である。 消耗戦になった場合、資本では圧倒的に不利。 ②オンライン診察プラットフォームの利益 導入コスト無料で患者負担300円にできてる理由が、プラットフォームでは稼がず、 周辺産業で利益を得る(同社が手掛ける健康食品を進める・ダイエット食品で上手くいかなかった人に医療機関を進める等) らしいが、それが上手くいくビジョンにも確信を持てなかった。 また、デファクトスタンダードになった後はデータ事業でも稼ぐらしいが、 それもいまいちクリアに見えてこなかった。 よって、仮にSOKUYAKUがデファクトスタンダードになった時、利益を得ることが出来るかという観点でもリスクがある。 ③健康食品 健康食品事業については、漢方やらダイエット食品なんて胡散臭いと思っているため、 ここの事業に対する評価がしずらい。(ちなみに健康食品利用ワーストが20代男性であり、私の属性が強力なバイアスをかけている可能性がある) 健康食品産業において、何が競合に対する強みになるのか? 事業拡大するにおいて、どういったことがリスクになるのか?など健康食品事業に対する私の理解が甘く、それがリスクになりえる。 よって、そんな事業への理解が甘い状態の中、 仮に、同社の株価が半値まで落ちたとき、冷静に投資判断することが出来るのか疑問であった。 以上①、②、③の理由から 投資しないことを決断した。

電車でうんこ我慢している人

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アル中とは 電車でうんこを我慢している人と同じである 電車で猛烈な便意を我慢しているとき、あらゆることは排泄の二の次になる。 どんなに眠かろうが どんなにスマホぽちぽちしたい欲求があろうが 途中下車することにより仕事に遅刻しようが トイレに行くこと以上に大切なものはない ●電車でうんこを我慢しているとき トイレに行く>>>>>>>>食事・睡眠・仕事・趣味・家族・健康 トイレに行く を アルコールを摂取する  に置き換えたのがアル中である ●アル中 酒を飲む>>>>>食事・睡眠・仕事・趣味・家族・健康 だからアル中は、いくら健康に悪かろうが酒を飲むし 睡眠が浅くなろうが酒を飲む もはや酒は趣味の一つではなく、その一段上の優先順位に来る。 そんなこと当たり前だ。 電車で猛烈な便意に襲われている人が、健康について考えるか????? 眠いからと寝ようとするか??????? うんこは出せば終わりだし、 うんこしたからといって排泄中毒になるわけではない。 うんこすることにより健康を害することもなければ、睡眠も浅くならない。 うんこは二日酔いにならないし、数時間頭がバグったりしない。 更にお金もかからない。 ただアルコールはそのすべてがある。 だから私は酒をやめようと思った。 うんこに頭を支配されたまま生きていく人生を歩みたくない。※1 酒を飲むこと以上に世の中に楽しいことはないと思っていた。 ただそれは、電車でうんこを耐えている人が、うんこのこと以外考えられないのと同じだけだった。 世の中にはアルコールを摂取すること以上に大事なことはたくさんある。 断酒2週間を経て、このような考えになりました。 ※1 嘘です。ひどい二日酔いになったので酒をやめようと思いました。 本日の参考文献です。 私が断酒に使っている本です。 うんこを我慢するのではなく、腸内環境を整える等、 うんこを我慢する状況を作らないようすることでうんこ断ちするアプローチで、大変気に入っています。

2022年パフォーマンス

 一言で今年の相場を表すと バリューの勝利 でした。 2021年の様なファンダメンタルで説明することが困難な市場、 例えば ・レバナス ・ハイグロ ・ビットコイン などが主役の年は、ファンダメンタルを重要視する私にとってとても苦難な年でした。 それと比較し、今年はファンダメンタルを重要視する投資家にとってはやりやすかった一年ではないかと思われます。 株価が下がれば下がるほど安全になりますし。 また、今年は様々な転換点に巡り合えた年でした。 ・エネルギーセクターの一人勝ち(シェールオイルの存在によりエネルギーセクターは永遠の負け組になると私は考えていました) ・利上げ(低金利が恒常的に続く世界が来たと勘違いしていました) そのような激動の時代に対して投資した結果、 |税引き前|  年初来ドル建て11.0% (円建て26.3%) ※1 となりました。 ※1 源泉徴収無し口座で投資しているため、年間取引書がないと税引き後パフォーマンスの正確な情報がわかりません;; 主に ①年初あたりのグロース激下げに対して、十分なCPをもって望めたこと ②主力銘柄にマイナスがなかったこと がパフォーマンスを牽引しました。 また、マイナスはなかったものの大きい当たりがなかったことが、パフォーマンスを下げました。 以下、今年の取引すべてです。 プラス要因 順不同 ・米ドル ・香港ドル ・非開示企業 ・BRK-B ・エリアリンク ・日本ハム ・日本リビング保証 ・イントラスト ーーーーここから売却済みーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・システムディ(体感マイナスでしたが、取引履歴を見るとプラスでした…なぜ?) ・メンタルH ・トビラシステムズ ・ソフトバンクグループ(デイトレ) ・アプライド ・日本動物高度医療 マイナス要因 ・キャッシュポジション(日本円) ・アリババ ・META ・APPS ・きずなHD ・遠州トラック ・明豊FW ・SAP ・slim 全世界投信(給料振り込まれた時の仮資金置き場にしています) 来年も難しい一年になりそうですが、引き続き本質的価値を追い求めていこうと思います。