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絶望の果てに

もうボロボロです… そのうえ更にいろいろ騒がしいみたいで一体どうなるのでしょうか… 絶望のマネフォを更新した結果 年初来 -6.7%(円建て・入金を除く) となりました。 私のストックピッキングセンス(主にシステムディ、FB、日本リビング保証)が大きくリターンを押し下げた一方、 大きなキャッシュポジション、及びTOPIXがS&P500と比較し比較的耐えていることからこのような結果となりました。 リターンについてですが、 市場が好調な時、レバレッジ掛けてる人のリターンが良いのと同じように、デレバレッジかけている人が下げ相場で強いのは当たり前のことです。 起こる可能性はあったものの、起きなかった世界を踏まえたうえでの期待値を考えれば、今のリターンは数字以上に酷いものであると私は考えています。 各企業の所見については後程述べていきますが全体としましては、 FBを代表するように、本質的価値を改めて見直す必要がある企業もある一方、 株価と本質的価値の差異は年初と比較し広がっていると感じています。 特にマザーズは中々面白い市場であると思っています。 それでは私がやばEと思っている順に、各企業について述べていきます。 ①アリババ その成長力とバリュエーションによりSBGも含めると多くの投資家を葬ってきましたが、 私も葬られた投資家の一人です。 去年、死猫のタイミングで8割ほど損切りしましたが、2割を残したことは自分の甘さと言わざるを得ません。 アリババの成長性に対して、未練を完全に断ち切ることができなかった結果が今にあります。 私の投資している企業の中で最も見通しが不透明でリスクが大きく、最もリターンが見込める銘柄です。 ②遠州トラック この企業は、 物流ではAmazonによる荷物増加、及びオペレーションの改善 倉庫では倉庫への投資 この両面から価値を上げ続けている企業です。 比較的株価下落が小さいこと 物流方面で、去年買収した企業による影響を除いて4Qの数字を見ると、 思ったほどECの伸びはない印象でしたので二番目にあげました。 良い企業ではありますが、ほかの良い企業が更に下げたため、一部を売却しました。 ↓ここから先ストゼロを飲みながら書いています ③Meta 糞があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あの...

ポートフォリオとその所感

保有している株式の割合はこんな感じです。 現金積み立てNISAと恩株(主にGoogle1枚)は除いています。 システムディ 28.2% バークシャーハサウェイ 22.7% 遠州トラック 13.6% エリアリンク 12.9% FaceBook 8.8% 日本リビング保証 4.7% アリババ 6.4% 明豊FW 2.6% 株価下落時には多くの学びがあります。 例えば、私はこの下落を機に、もう一度保有企業について3年後のEPS、その確度 の観点から考え直してみました。 すると自分では理解していると思っていたことが、実はあやふやだったりといった発見があり面白んですよね。 この見直しにより、BTOと化粧品雑貨ビジネスに対する理解の浅さを痛感し、アプライドを売却しました。 さて、PFの所感ですが、その前に一つ。 海運がひと段落し、次にどこへ行くか考えたとき、基幹システムが思い浮かびました。 素人なりに基幹システムの会社には次のような特徴があると考えています。 ・粘着力がある ・寿命がだいたい10年 ・予算が後回しにされがち 粘着力についてですが、基幹システムの入れ替えは物凄く大変です。 既存業務フローの見直しと問題点の洗い出し。 問題が見つかると、次にこれをシステムによって解決可能か?できるならそれによってどの程度生産性が上がるか 最終的なシステム導入を決めるのは経営陣ですが、経営陣が首を縦に振るには数字が必要。 新システムを導入することにより、従来の業務がこのように変わり、それによって生産性が●●%上がり、 よって、〇年で投資回収できるという提案が必要です。 そこで経営陣が首を縦に振るといよいよシステム導入開始。 ただし、システムというのは会社に任せておけば勝手に出来上がるわけではなく、綿密な打ち合わせが必要となる。 なぜならば、システム屋さんはあくまでもシステムのプロであり、お客さんの業務については素人のため、業務をシステムに落とし込むための業務理解が必要だからです。 そしていよいよシステム設計に入っていくのですが、あまりの長くなりすぎるため割愛します。 用はシステムを作るその前段階ですらこれほどの大変な問題が待っているわけですね。 そりゃ、多少の不満があったとしても同じシステム使い続けますよ。 なんかこれ買ったら外れだから別のものを買う程度の軽さで、システムが合わないから...

Twitterの一連の騒動をみて思ったこと

Twitterを見ていると最近よくあの方とあの方のやり取りを見ますので、 それを見て思ったことを書いていきます。 ファンダメンタル投資家というのは、あの手のこの手で企業の価値について考えていくわけですが、 その中で  ROIC(投下資本利回り) > WACC(資本コスト) こそが企業が創造した価値である という考え方あります。 こうやって横文字にすると何か難しい響きに見えますが、 要は借りたお金よりも稼ぐことが企業の価値であるということです。 例えば100万を利率4%で借りたとして、事業で3万稼いだとしたら 確かにお金を稼いでは入るんですが、その事業やる意味ないじゃないですか だって資本コスト4%に対して 投下資本利益率3%しか稼いでいませんもの 1%の赤字です。 こうやって書くとすごく簡単な話になりますが、ややこしいのが株主資本コストです。 WACCには大体二つのコストがあり、それが債権者に対する資本コストと、株主に対する資本コストで、 債権者に対する資本コストはわかりやすいと思います。 ようは借りたお金に対して利子をつけて返せということです。 株主に対するコストですが、例えば無配企業の場合、企業から株主に対して支払われるお金はありません。 では株主はボランティアで無償でお金を企業に提供しているのでしょうか? そうではありませんよね それ相応のキャピタルゲインを求めて投資しているわけです。 そして、その株主が求めている利益こそが株主資本コストです。 なので、損益計算書上は黒字であっても、株主資本コストを考えると事業価値なし みたいな企業は往々にしてよくあることで、 そういう企業はだいたいPBR1未満、つまり事業価値なし という評価を市場から受けるわけです。 ではよし分かった ROICとWACCが大事なんだな。高ROIC企業をスクリーニングして投資しよう!! といった感じで儲けることができれば苦労はしないのですが、実際はもっと大変です。 高ROICがこの先も高ROICであり続けなければ儲からないのです。 で、高ROIC企業というのはつまるところ効率よく儲けてる企業ですからそこには当然競合がわらわらわいてきます。 それを跳ねのけて価値を生み出し続けることができるか? という命題について考えていかなければなりません。 そこでその企業のビジネスモデルやソリューション...

今年の振り返り(投資判断2)

 アリババ 習近平にやられました。以上。 …終 Twitterのほうで腐るほどアリババについて述べてきたので、今更語りたいことは特にありません。 「レム アリババ」 あるいは 「レム 習近平 お気持ち」で検索すると生々しい言葉の数々が出てくるのではないでしょうか… 私はこの企業について、 ECの価値 アリババクラウドの価値 エンタメ事業の価値 ここに共産党ディスカウントを加えた形で評価しました。 私が投資した223HKDぐらいのころの予想PER は22超えるか超えないかくらいでしたが、 今赤字を垂れ流しているクラウド事業は、近い将来かなりの確度で金の生る木となることを考えると実際のPERはもっと低いのではないかという見積もりを立てていました。 それがまさか、営利企業をいきなり非営利化したり、純利益をすべて寄付させるといった、予想外の出来事で白紙になるのですが、それについては「レム 習近平のお気持ちを考えて投資する編」 に書いています。 その結果、現在は8割がた損切りし、-25%の確定損失(為替調整済み)を出しました。 アリババについては、損切りをした今も諦めることができませんが、少なくとも習近平について計算できるようになるまでは手を出さないようにしようと思っています。 これからも習近平の描く共同富裕について、注意深く眺めていきたいと思います。 今までのアリババへの投資を総括すると、これは私の投資スタイルでは避けられないと思います。 共産党というケチがあるとはいえ、毎年30%伸び、これからの成長軌道もクラウドというはっきりとした形がある。 そしてそのクラウドは、共産党という最強のモートによってAmazon Microsoft Google ですらも敵ではない!!!!! いくら考えても5年後の私もアリババってると思います… よって、この失敗はしょうがない、バフェットすらも失敗するんだから少しババを引いたぐらいなんてことはないさ! で終われたらいいんですが、私には前科があります。 そう、 QD この謎の中華フィンテック企業によって-75%というリターンをたたき出しました。 このときの総括が以下のような感じです。 > このような素晴らしい成長率、驚愕のバリュエーション、自社株買い(IPOから1/4ぐらいのなったときから自社株買いをしており、悪くない判断のように思える...

今年の振り返り(投資判断)

新規投資及び追加投資について ・横浜ゴム、プレス工業 イナゴです!!!! …終 これは、コインの表なら勝ち!裏でも負けは少ない! という投資であると勝手に解釈しています。 コインの裏でも負けは少ないの部分についてはバリュエーションです。 過去のバリュエーションを見て、底値近くにあればこれ以上下がる可能性は低いだろうと。 一番難しいのがどのようにバリュエーションを見るかですが、私はPBRを用いています。 このPBRというのは扱い方が難しく、例えばシステムディのようなIT企業に投資する場合はPBRは見ません。 システムディの利益の源泉はパッケージと従業員の経験と経営陣の判断能力です。 導入実績が多くあり、扱いやすいパッケージを見て受注が決まる。 それに対して、今まで経験を積んできた従業員たちがプロジェクトを遂行し、その結果売りがあがる。 そうして繰り返し導入していくうちに、パッケージが古くなりバージョンアップする必要が出てくる。あるいは、市場が飽和気味となり、次なる成長を求め他の領域に参入していく。 じゃあこのパッケージと従業員、あるは経営陣の質が貸借対照表に乗っているかと言われればどこにもありません。 なので見るのは収益。 利益の源泉たるパッケージと従業員経営陣の質は目には見えませんが、実際そのパッケージと従業員はどれくらい金を生み出すのか?という視点で価値を図ります。 あるいは、過去の経営実績やパッケージ参入実績を見て、経営陣の判断能力にはこれだけの価値があるということを見ていきます。 しかし、プレスや浜ゴムはこのような考えが使えません。 なぜならば、景気に業績が非常に左右されるからです。 例えば景気が悪いときはPER100 よいときはPER5 なんてよく見ますが、 景気が良いときのプレスは景気が悪いときに比べ20倍安いか? と言われればそうではないでしょう。 また、ITと違い製造業には利益を生み出す源泉として、工場設備が貸借対照表に計上されています。 そこで、純資産が企業価値を図るのに使えるのではないかと。 もちろん、台湾セミコンダクターの工場と普通の工場の収益を生み出す能力が違うように、資産として計上されている価値がそのまま企業価値の指標として使えるわけではないこと。 あるいは、同じ工場設備であったとしても生産管理一つ違うだけで、在庫リスクや納期遅延リスク、ある...

今年の振り返り

  今年はもうだめそうなので、株に対する情熱が少しでも残っているうちに振り返りしときます。 ①投資成績とそれに対する説明 ②資産配分(CP比率)について ③新規及び追加投資について ・横浜ゴム、プレス工業 ・アリババ ・エリアリンク ・シノケンG ・システムディ ④売却銘柄について ・Google、アメリカンエクスプレス ・アルトリアグループ ・CAI ・シノケンG ※アリババ、横浜ゴム、プレス工業については③で行います ⑤これから 投資成績とそれに対する説明 2020年に投資した株式達をいかに上手く着陸させるか? を課題として投資を進めてきました。 幸運なことに、三菱HCCによるCAI買収という最高の形で終えることができた結果、リターンを押し上げました。 一方、高バリュエーションのアメリカ市場に対して、どのように向き合っていくか? という課題も掲げていました。 それに対し、個々の企業に対する投資判断の結果とはなりますが、 米株売却→中国日本株購入 という形で投資を進めていきました。 その結果、リターンを下げました。  また、CAI買収後、魅力的な投資先が見つからないという理由により大きくキャッシュポジションを持っていますが、その判断がリターンを押し下げました。 以上により、※為替調整済み税引き後リターン 28.1%(税引き前41.2%)となりました。 1.07掛けすれば円建てリターンになります。 ※リターンを計測する際、通常は年末引け後の資産をメモ帳に保存しそこからマネフォ現在資産(収入、支出、為替調整後)/年末資産 という形でやっています。 しかし、先月パソコンが死んでしまったことにより年初いくら資産を持っていたのかわからない状態となりました。 このような経緯で、今回は取引一つ一つを辿る事によりリターンを算出しています。 計算違いによる数%のリターンの前後があるかもしれませんが、糞ショボリターンを盛るインセンティブは薄いということで見逃していただけると幸いです。 マネフォには絶対課金しません!!!! 資産配分について CAI買収前:株式100%~90%(一時期例外あり) 買収後: 50%~35%  という配分になっています。 私のキャッシュポジションに関するスタンスは S&P500ヒストリカルリターン6.8% + インフレ 分のコストが...