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簿記3級ノー勉試験一日前の状態から入れる保険あるんですか!?

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 簿記3級… 多くの方がご存じのとおりさほど難しい試験ではない。 ネットで検索しても、3日で余裕や、合格まで50~100時間 という声を多く見る。 一般人が100時間なら、損益計算書や貸借対照表を普段から見てる投資家(謎の選民意識)の私ならノー勉でいけるっしょ!w と半ば本気で思っていた。 とはいえ、さすがにノー勉で受けるほどの勇気を持ち合わせていなかったので、試験前日ある投資家の方にDMで相談すると次の答えが返ってきた。 「……レムさん…電卓と過去問買ってきたほうがいいっすよ…」 そうか、この試験は電卓を使うのか。 そして過去問を初めてみたときの私 ↓ 謎の専門用語ばかり使うなよ…弱く見えるぞ… 過去問を見るとどうやら3問でるらしい。 ①仕訳 45点 ②なんかいろいろ 20点 ③損益計算書・貸借対照表 35点 ②は範囲が広く、得点も少ないということで、①と③で70点(合格点)とる戦略にした。 とりあえず仕訳ができないと話にならないということで仕訳を詰め込んだ。 資産と純資産・負債  費用・利益と売上 の概念に慣れ親しんでいたので割とスムーズにいったと思う。 次に③ いうて仕訳マスターしたし、PL BSなんて普段見てるから流石に行けるっしょ!! ということでいきなり過去問に突撃した。 0/35 仕訳ができれば理論上3問目も解ける!とネットにあったのに全然できなかった… この辺から本気で焦り始める。 モンエナと栄養ドリンク買い、ナミチャンノクツニアワセナキャ無限ループ体制(私が仕事で追い詰められてるとき良く聞くボイス)に入る 何度かやっても、売上より利益が多くなったり、資本金がマイナスになったりばかりでどうしようもない。 ここで戦略転換を図る。 ②も頑張ろう! 藁にも縋る思いで②の範囲の過去問を見た 問題見た瞬間に再度方針転換し、③をもう一度やってストゼロ睡眠コンボ決めた。 ●試験当日 私は試験会場の雰囲気に圧倒されていた。 私の前方の席の人は、使いこまれてそうな分厚い参考書を取り出して勉強してる… 右の人は電卓ノールックでめちゃはやく打ってる… 左の人は見るからに陽キャ… こんな威圧に怯む私ではない。 負けじと腕を組み目を閉じ瞑想することで、周囲の人にプレッシャーを与えていた。 そして試験開始。 ①仕訳は当初の予定通り余裕 ③の損益計算書・貸借対照表はなぜか...

保有企業の所感

①昨今の市場について ②投資企業に対する所感 ③終わりに  バリュエーションを重視するバリュー投資家としては、昨今の株下げは非常にありがたい状況です。 一方、リセッションやインフレ、戦争など、非常に先を見通すことが難しい状況でもあり、 人によって判断が分かれる難しい相場でもあると考えています。 個人的な事情を申しますと、私が一番得意なセクターであるハイテクは特に2021年、何をどう考えてもそのバリュエーションを正当化できない状況でした。 ただし、昨今の金利による割引率上昇に起因するグロース下げにより、ようやく私でも手を出せるような企業がちらほら出てきておりまして、個人的にも幾分かはやりやすい状況になっています。 もちろん、金利低下がしつこくグロースファクターのアウトパフォーム及び、バリュー投資家たちを嘲笑ってきたように、 今の状況は、ハイテクの長いトンネルの入り口である可能性も考量しなければなりません。 そういった考えのもと、Beexやデジタルタービン、イントラストへの新規投資を進めてきた結果、 年初来 0.2%(円建て・入金を除く)というパフォーマンスとなりました。 為替と投資タイミングが円建てのリターンを押し上げた一方、私の投資企業選定がリターンを下げました。 投資企業についての所感ですが、ストゼロを飲んでおり、そのすべての所感を書き終える気力もないので、思いつく企業から順に力尽きるまで書いていきます。 ・APPS デジタルタービン アプリケーションのプリインストール及び、広告を支配する企業であり、 GoogleやMetaあるいはAmazonに次ぐ広告業界の帝王になる可能性を秘めている企業であると私は考えています。 アプリケーションのプリインストールとは、スマホを買った時点でデフォルトでアプリケーションがついてくる状態で出荷するということです。 通常、ユーザーはアプリケーションストアから好きなアプリをDLしてきますが、プリインストールされているアプリはワンタップでDLされます。 アプリ作成者から見れば、インストール率の上昇 ユーザーからすれば、DLの手間削減(例えばTwitterなんて最初からスマホにプリインストールされていたほうが楽じゃないですか(ツイ廃)) スマホメーカーからすれば、アプリ作成者からお金をもらい、スマホ作成の付加価値+αの収益を生み出...

Beexの投資判断①

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 流動性の問題により、企業名非公開とさせていただいておりましたが、よくよく考えると岐阜さんのイナゴなんていないように、私のブログが株価を左右するなんてことはないと思うので今回企業名を出しました。 投資家たるもの、100の言葉よりも1のポジションだと思います。 企業名を伏せて考察を書くのもはばかられました。 目次 ①Beexとは? ②ERPについて ③今後 さて、Beexですが、最も売れているERPであるSAPのクラウドインテグレーターです。 といっても、この一文で理解できる人は少数でしょう。 企業に投資するにはまずビジネスを理解することが必要です。 この記事ではERPについて解説していきます。 EPRとは基幹システムの一つです。 例えば製造業では以下の順序を経て企業活動(とても簡略化しているので製造業に勤めている方は気を悪くされないでほしいです)を行います。 ①営業が顧客より受注を勝ち取る ↓ ②生産管理者が営業がとってきた受注に対して、必要な物を必要なだけ、納期に間に合うよう作れるような計画を立てる ↓ ③物を作るために必要な資材の手配、及び協力工場への外注を行う ↓ ④現場の方が物を作り顧客へ出荷 ↓ ⑤一連の業務で発生する仕訳から最終的にPL BS CFを作成する この一連の流れを見ますと、営業と工場の現場の方の業務内容が全く違うように、 それぞれの業務システムにおいて、求められる機能も異なります。 よって多くの企業では、営業が使うシステム、生産管理が使うシステム等々、業務によって使うシステムが分かれています。 そして、その別々のシステムをうまくつなぎ合わせて日々の業務活動を行っています。 それに対するERPは、それら業務システムがすべて一つのソフトウェアとなっています。 営業は会社Aのソフト、生産管理は会社Bのソフト… といったように、業務ごとに融通の利く基幹システムを選定できる分、個々の業務レベルで見た場合、ERPよりもそれぞれのシステムをつなぎ合わせて運用するオペレーションに軍配が上がります。 一方、システムが別々に分断されている分、システムのつなぎ目で無駄にオペレーションが発生することがあります。 例えば営業システムと生産管理システムのつなぎ目では、 営業システムで受注を登録して、同じ内容を生産管理システムでも登録して… といった二重入力が往々にして発...

note読むぐらいならCoffee Inc2しよう

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 コーヒーinc2 というのは素晴らしいゲームです。 コーヒー店をどんどん出店し、お金を稼ぎ、 ある一定の規模になったら上場したり、配当だしたり、自社株買いしたり、みたいな結構本格的な経営シミュレーションゲームです。 なんと損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー表 もあります。 このゲームは株式投資に必要ないろいろな知識を教えてくれます。 ①成長持続の難しさ ②財務諸表のとっつきにくさを克服し、ゲームで分かりやすく学べる ③資本配分の良いところ悪いところ ①成長持続性の難しさ まだ2店舗しかコーヒーショップ出してないころは、後一店舗出せば年率50%の成長を実現できます。 しかし、100店舗すでに出店しているときは、後50店舗出さないと同じ成長はできません。 これは厳しい。 50店舗出すにはいろいろなリソースが必要ですし、物理的な限界もある。 要するにこれ以上、出店する土地が物理的にないということです。 こうなると、爆発的な成長を持続するのはかなり困難です。 このゲームは私たちに、成長するにはその市場規模そのものを意識する必要がある(物理的に出店できない状態になればそれ以上成長は困難である) ということを教えてくれます。 では、2店舗しか持っていないときは容易に成長できるか? というとそうではなく、2店舗しか持っていなときは資金がおぼつかない状態で、 銀行もお金を貸してくれません。 なので、今出店すれば必ずもうかるということがわかっていても、 出店する資金が調達できないがために、歯がゆい日々を送ることになります。 小型グロース企業が爆発的成長をできるかというと、大資本を持つ企業と比べいろいろな制約があるために成長が妨げられる ということをこのゲームは教えてくれます。 ②財務諸表 なんとこのゲームは財務諸表を作成できます。 特に、投資初心者の方にとっては財務諸表はとっつきにくい領域だと思います。 このゲームをやることによって 例えば、銀行でたくさんお金を借り積極出店することによって返済額が増えることがありますが、 損益計算上は黒字、でも手元の現金はなぜか減っていき、倒産 あるいはその逆が発生することがあります。 このような経験を通し、損益計算書とCFの違い 減価償却の概念、資産の意味 をざっくりと体で理解することができます。 ③資本配分 このゲームは何にお金を...

相場が心地よくなってきた

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今年もまた、市場はいろいろなことを教えてくれました。 ①成績 ②最近の市場についての所感 ③Metaやネットフリックス、Amazonが教えてくれたこと ①成績 円建てで年初来-0.2%となりました。 主にバークシャー、CPの一部の米ドル・香港ドル及び、いくつかのポジション調整がリターンを押し上げた一方、 株式PFの約4割を占めるシステムディの軟調な株価がリターンを押し下げました。 為替につきましては、昨今のような円安を予期していたわけではなく、 アリババ損切り後、円転するのも手数料もったいないからそのままにしておこう 程度の考えによるもので、運が味方した結果だと思います。 またいくつかの投資判断についても、行ったすべてのポジション調整がうまくいっており、 期待値面で見れば2σに近いくらいに、運に恵まれたと考えています。 これに気を大きくすることなく、引き続き適切なポジション調整・銘柄組み換えを行っていきます。 バークシャーハサウェイについては、2021年?の株主総会で述べていた 私は常々インフレを恐れてきたが、このような超低金利の世界などあまり考えてこなかった(うろ覚え) の言葉通りインフレに備えてきたバフェットの取り組みが いざインフレ・金利が付く時代に直面し、市場へ評価されてきた印象です。 システムディについては、ビジネス面で何ら問題はないと考えており、 引き続き投資していきたいと思います。 ②昨今の市場 2021年のハイパーグロースを筆頭とした、白が黒で黒が白と評されてきた市場に比べ、今の市場は私にとって非常に心地が良いです。 バリュエーションなんてもはや株式投資にとって無意味ではないか? と思ったことは一度や二度ではありませんが、 最近のハイパーグロース・GAFAMの株価のように、 高い評価を受けている企業はその期待にこたえなければぼこぼこ売られる市場はとても健全だと私は思います。 なのでMetaでボコボコにされているのも仕方ないと受け入れられます(あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ) ③Metaやネットフリックス、Amazonが教えてくれたこと 成長企業に投資するとき、私たちはついつい線形で成長を考えてしまいます。 過去平均30%...

取り立て屋は儲かる

 株価も世界もやべーことになって退場寸前ですが、こんな時だからこそせっせと色々な企業について勉強しています。 その中で面白いビジネスだった思ったのが家賃保証という名の取り立て屋です。 取り立て屋ってめちゃくちゃ儲かるんですよ。 例えば取り立て屋の一つ あんしん保証 のROEは31% これがどれだけ儲かっているかというとGoogleのROEが今34%程度です。 かなり乱暴な議論にはなりますがつまり 取り立て屋はGoogle並みに儲かるんだ では家賃保証ビジネスとはどういうものなのか? 不動産貸主・不動産仲介業者・借主の三者にはそれぞれの思いがあります。 賃貸人:空き室を埋めたい。しかし賃料を延滞されれば困る。 不動産会社:仲介手数料を取るために入居させたい。だから入居希望者が部屋を貸すに足る信用がある事を説明したい。 入居希望者:入居したい。だから部屋を借してもらえる信用が自らにある事を証明したい。 そこの間に立つのが家賃保証会社で、入居者から金をもらい、入居者が滞納した場合でも貸主にお金を立て替えます。 お金の流れはこの通り 賃貸借主  ↓ お金を払う 保証会社  ↑ 家賃滞納したら取り立てる ↓ キックバックを払う・借主が滞納時家賃建て替え 不動産管理会社  ↓ 保証会社から建て替えられたお金を振り込む 大家さん これとんでもねえビジネスですよね 保険というのは、保険料を払う人が万が一の時保証を受けるために払うものですが、 家賃保証というのは、大家さんが万が一の時保証を受けるために、借主がなぜか保険料を払っているんです。 大家さんには借地借家法という言い分もあるんでしょうが、賃貸に住む私としては悪魔のビジネスです。 ・取り立て屋の今後 市場全体が二けた成長をしながら、しかもかなり効率的に儲かっている市場ですが、今後は今までのようにはいかないとみています。 成長の理由は、保証会社利用を借主に義務付ける不動産管理会社の割合が急増しているからですが、もう間もなく100%に近い数字となります。 そこから先は、賃貸物件の増減による自然減でしょう。 そしてモート。 自前の不動産を持ったりせず、家賃回収するビジネスですから、そんなに資本を必要としていない。 そして効率的に儲かっている会社がある。 となると当然そこに目をつけるライバルが出てきます。 例えばイントラスト イ...

VOO株式会社とSPXL株式会社

VOO株式会社は10億ドルのVOO(S&P500ETF)を持っており、これからずっとVOOにフルインベストし続けます。 時価総額は10億ドルであり去年1億ドルのリターンを上げました。 PERは10です。 SPXL株式会社は10憶ドルのSPXL(S&P500 3倍レバレッジETF)を持っており、これからずっとSPXLにフルインベストし続けます。 去年3億ドル(コスト等細かい話はやめましょう)稼ぎました。 さてSPXL株式会社の時価総額はいくらでしょう? VOO株式会社のPERが10だから、同じようにPER10として時価総額30億ドル? いえいえ、10億ドルのSPXLは10億ドル以上でも以下の価値でもなく10億です。 なので時価総額10億円のPER3.3 ここでバリュー投資家君はこう思いました。 SPXL株式会社はVOO株式会社と同じ事業を行っているのに、PERが3倍も違う!!!! SPXL株式会社はとても割安でバリューだ!!!!! これがどれだけばかげている話かはいうまでもないでしょう。 額面10億のSPXLを10億で買うことの何が割安なんだ!!! ただ、これが個別企業のバリュエーション及び財務レバレッジの話となると同じような光景を私はよく見ます。 このたとえは余りにも極論であり、 例えば株式のボラティリティと業績のボラティリティは全く違うこと 企業の最適資本構成(例えば現金株式会社を考えてみると分かりやすいでしょう)等突っ込みを入れるときりがありませんが、 金利上昇による企業の債務調達コスト上昇が予想される今だからこそ、頭の片隅にでも入れておいて損はないと私は思います。 本日の話をまとめますと、 今日もシステムディが下がって糞がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ってことです。 本日の参考書籍です。